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機械には潤滑油が必要ですが時計の場合、車などと違って簡単にオイル交換とはいきません。油が切れると色々な不具合が起こります。このページでは良くある不具合現象についてのご質問に回答いたします。 写真はクリックすると拡大図の解説が見られます。

 

目次
1、止まって動かない・・壊れたかな?
2、時間が狂います・・・
3、オーバーホールしないとダメ?
4、時計を振るとガタガタと音が・・・


5、時計に水が入った!
6、時計のキズは修理できますか?
7、バンドが壊れました・・・
8、古い時計ですが修理出来ますか?
  その1 持続時間(パワーリザーブ)の減少・・・頻繁にゼンマイを巻かないと、すぐに止まる

あれ、止まってる? 止まる理由はさまざまですが、その多くは潤滑油の劣化です。時計の機械は精密な歯車によって構成されていますが、 歯車の軸に注油してある油が劣化することで、だんだん動きが重くなり、最終的に止まってしまいます。止まるまでに起こる現象を事前に感じ取り対処する必要があります。油切れで止まる前に起こる現象として、時計の持続時間(パワーリザーブ)の減少があります。機械式の時計は、その多くがゼンマイを一杯まで巻き上げてから、止まるまでの時間が若干の差はありますが40時間ほどです。しかし、油切れで 動作が重くなってくると1日と持たずに止まってしまうようになります。「自動巻きの時計で、毎日使っているのに手でゼンマイを巻き上げないと止まってしまう・・・。」3年以上メンテナンスしていなくて、このような現象が起きる場合は、オーバーホールの 時期と言えます。ただし、自動巻きの時計でも、腕の動きが少ない方や、会社に着くと腕から外す方などは、自動巻上げ機構があまり働きませんので、1〜2日に一度は手でゼンマイを巻く必要があります。いつも と何か違うなぁ、と感じた場合は点検・チェックしてみることが重要です(あなたの感覚は意外と鋭いですよ)。

  その2 秒針が逆転する・・・ゼンマイ切れの可能性が高いです(ある日突然やってきます)

手でゼンマイを巻き上げても、手ごたえがなく非常に軽い場合は、ゼンマイが切れている場合があります。 ゼンマイが切れると、時計は動きませんが、特徴的な現象を見ることができます。時計を手に持って少し 振ってみると、秒針が2、3秒動いた後に数秒逆転します。この様な場合の多くはゼンマイ切れです。金属疲労 によって起こりますが、オーバーホールの際の点検で異常がなくても、ある日突然切れてしまうことがあります。ゼンマイは10年、20年とまったく切れないこともあれば、数年で切れることもあります。理由はさまざま考えられますが、ほとんどのゼンマイが同じような箇所で切れるので、構造的に最も負荷がかかりやすい 「この部分」の素材状態の良し悪しや、ゼンマイの巻かれ具合などが関係していると思われます。秒針の逆転現象は、ゼンマイの中心部が切れることで起こりますが、稀に手巻き時計のゼンマイ外端が切れることもあります。この場合、時計は動きますがゼンマイの力が極端に落ちますので直ぐに止まってしまいます。 手巻きの時計で、ゼンマイを巻いても巻き止まりがいつまでも無い場合は、外側端が切れていることが殆どです。

  その3 時計を誤って床に落としたら止まった・・・時計の内部では色々なことが起こっています

床に落としたりすると、一見何の不都合も起きないように見えるときがありますが、時計機械に固定されている文字盤がズレたり、針が外れたり色々なことが起きます。文字盤がずれると、針の取り付け部と接触して止まることがあります。針が傾くとガラスの内側に接触したり、針同士が接触したりして止まることもあります。時計の機械を守る機構に、耐震装置という部品がありますが、衝撃を吸収しきれない場合にはスプリングごと外れてしまいます。外れた部品が時計歯車に挟まると、もはや動きません。挟まらなくても、正確な時を刻むことは不可能です。外れた部品をそのまま放っておくと、2次災害的に他の部品を損傷させてしまいますので、落下や衝撃が加わった後から調子が悪くなった場合には、直ぐに点検修理を受ける必要があります。とりあえず動いてたので、だましだまし使ったりすると余計に部品が破損し、思わぬ出費となることがありますので注意しましょう。

  その1 異常に進む

1時間に数分、1日で数十分から数時間も進む事があります。どこまで狂ったら メンテナンスが必要なのでしょうか?急におかしくなる時には、それ相応の原因があります。自分では気がつか なくても時計に相当の衝撃が加わっていることがあります。衝撃によって振り子のヒゲゼンマイというバネ部品が 「からみつき」、動作タイミングが大幅に狂うことがあります。「ヒゲゼンマイのからみつき」が起こると異常に 進むようになりますので直ぐにわかります。この現象が起こった場合にはヒゲゼンマイのからみつきを直し、変形 を修正してタイミングを再調整する必要があります。

  その2 遅れる

遅れの原因は、そのほとんどが潤滑油の劣化による動作タイミングの狂いです。新品時の状態では1日あたり数秒の進みに調整されていますが、油の劣化で歯車の動きが重くなってくると徐々に遅れだします。10秒、20秒とどんどん遅れが進行してきますが、限界に近づくと急速に進みに転じます。いつも遅れるのに最近急に進み始めた場合、止まって動かなくなる時期が近づいています。オーバーホールメンテナンスをしましょう。
  <<オーバーホールメンテナンスは必要です>>

時計機械の歯車は、軸受けに注油しています。製造から3、4年で油は乾きますので、ほとんど使っていない時計でも オーバーホールが必要になってきます。使っていれば金属磨耗によってミクロン単位の金属粉が発生して油は汚れてきます。潤滑油の中に金属粉が混じって きますので、これが研磨剤の役割をして更に磨耗が進行することになります。また、この金属粉は時計ケース中の空気成分によって酸化し、サビとなり ますので歯車軸をサビさせてしまい、最終的に折れてしまいます。このようになる前に機械を分解して古い潤滑油を完全に洗浄し、新しい潤滑油を注油 することが必要なのです。オーバーホールが必要になる時期は、時計の製造又は、前回のオーバーホールから3年〜4年後が理想的です。クオーツの時計ではどうでしょうか?クオーツ時計は動力がステッピングモーターであり歯車の数も少なく、負荷も小さいのですが、機械式と同様に歯車軸には油がさしてあります。油の劣化は、歯車が回転する際の抵抗となりますので、消費電流が多くなり、電池の持ちが悪くなります。つまり、クオーツ式の時計でもオーバーホールは必要です。ただ、機械的な負担は小さいためオーバーホールサイクルは5年程度が目安となります。機械式時計は、定期的なオーバーホールメン テナンスを行っていれば一生ものとして使ってゆくことができます。クオーツ時計は機械部品の問題以外に電子部品の寿命という問題があります。電子部品にも寿命がありますのでメーカーからの部品供給が止まらない限りは長く使い続けることが出来ますが、生産終了から10年、20年と長い期間部品を在庫しているメーカーはありませんので、一生使うつもりで購入するのなら機械式時計をお勧めします。
  時計の中でガタガタと音がする・・・。これは内部機械に異変が起こっている証拠です。良くありがちな原因としては、自動巻きのローターを固定するネジの緩みや脱落です。ローターが内部機械や裏蓋の内側と接触してガタツキ音がします。このような場合には、自動巻きの機能が落ちたり、またはまったく機能しない為に手動でゼンマイを巻かないと止まるようになります。また、部品同士の接触によって金属粉が発生してしまい、これが潤滑油の劣化を進行させてしまいます。悪くすると金属の粉が歯車に挟まって部品を摩耗させてしまいます。ローターだけでなく、機械を内部に固定する為のネジなどの緩みでも同様にガタツキ音が発生します。どちらも手遅れになる前に早めの対処が必要です。
  防水時計は本来ちょっと位の水滴がついたくらいでは浸水しません。しかしそれは新品の時です。防水機能はパッキンによって確保されますが、パッキンは年月と共に劣化してきます。使い方によっては3年で防水機能に問題が出てしまうこともあります。いつまでも防水機能が効いていると思うのは間違いです、注意しましょう。また不幸にもガラスに曇りや水の浸入を発見したら即時対処する事が重要です。入る量にもよりますが、3日以上放置すると機械に錆が発生しますので、緊急処置をしないと修理費用はどんどん高額になります、1時間でも早くご連絡下さい。 (軽度) 真水<海水<温泉 (重度) 
  ケースやブレスレットなど、何年も使いますと傷だらけになります。でも研磨職人の手にかかると新品のように見事にキズが消え去ります。転んで時計が傷だらけになっても諦めないで一度ご相談下さい。深い傷は痕跡の残る場合もありますが、場所によってはかなり深い傷でも綺麗になります。詳しくはピカピカ仕上げのページをご覧下さい。仕上げ前後の比較写真がご覧頂けます。過去にピカピカ仕上げをして頂きましたお客様は100%驚かれます、そして満足していただいています。是非お試し下さい。
 

最も良くあるのはバックル(中留め)のトラブルです。バックルのロックが甘くなったり、ロックできなくなるのはバックルの曲がりや摩耗など原因は様々で、簡単に直るものやバックル一式を交換しなければならない場合など様々です。また、モデルごとに色々な形状がありますので修理には実物の確認が必要になります。ロレックスのデイトジャストなどは簡単にロック強度の調整が出来ますので、お持込のお客様にはその場で調整方法を伝授いたします。

サイズ調整するには、調整用のコマを外したり 付けたりしますが、 ネジを外す際に硬くて外れない場合があります。なぜこの様に硬く締まっているかというと、ネジの緩み防止の為に接着してあるからなのです。この様に硬く締まったネジは決して無理やり外そうとしないことです。ぴったりとサイズの合ったドライバーを使っても外れない場合は、熱を加えて接着剤の強度を弱くしてから外します。無理に外そうとして起こる最悪の事態はネジの頭がポキッと折れてしまうことです。頭の折れたネジを抜き取るのは、プロでもかなり大変な作業となりますので、外れない場合は無理せずにお持ち込み下さい。

 
     
MOVADO BREITLING OMEGA SPEED MASTER OMEGA

古い時計でもほとんどの場合なおすことが可能です。ただし、作ることの出来ない主要部品などが完全に破損しているときはこの限りではありません。機械式時計の場合、メンテナンスの良し悪しによってかなり差がでます。傷みが目立つ機械の場合、全体にがたつきが大きく潤滑油の保油性が悪くなっていて、その結果オーバーホールのサイクルはどうしても短くせざるを得ません。また、非常に良い状態のものは残念ながら100本に1本あるか無いかです。精度に関していえば、プラスマイナス30秒/日以内に入ればよい方ではないでしょうか。稀に15秒程度で安定的に動くものもありますが少ないです。時計を長持ちさせるには人間を診る医者と同じで、いかに良いメンテナンスを受けるかどうかが重要です。経験はもちろん重要ですが、それ以上に重要なのはどれだけ知恵を働かせることが可能かと思います。経験上知った知識を元に、想定される将来的な事象にも手を打つことの出来るできる知恵が備わって初めて優秀な医者となることが可能なのではないでしょうか。時計のメンテナンスも例外ではありません。患者(時計)とのコミュニケーションを取れないと、的外れな事をやって結果的に寿命を縮めてしまうのです。

古い時計の多くはケースに腐食があります、ステンレスでも腐食します。この結果、防水機能はほとんど効きませんので水の付着には注意が必要です。腐食がありますと、たとえパッキンを替えても回復は見込めません。新しい時計でも防水機能があるからと頻繁に水につけますと10年、20年経つといつの間にか腐食し、内部に湿気が入ってしまいます。文字盤の変色や針の曇りなどは防水不良が原因のことが殆どです。いつまでも使い続けたい時計は水分を避けてご使用下さい。

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